
おもな産地国
パラグアイ、アルゼンチン、ボリビア、
メキシコ、グアテマラ、USA

南米・中南米のごま栽培は、食品ごま用が主体です。ほとんどが白ごまで、その大半がハンバーガーのバンズやフムス用にアメリカに輸出されています。搾油用のごまは食品用の基準を満たさないものを利用することが多いようです。ごまは背丈も高く育ち、豊かに実っていました。
竹本油脂でもこのエリアのパラグアイとボリビアから食品用ごまを輸入しています。パラグアイはほぼ完全といえるほど、トレーサビリティが確立されています。輸出業者が数百に及ぶ契約農家を一軒ずつチェックし、播種から施肥、発芽や開花日、農薬使用の有無など細かいチェックを徹底しています。ボリビアはこれと比べると劣りますが、近年かなりトレーサビリティがとれるように改善されています。栽培技術も他のエリアに比べて進んでいて、手刈りではなく、機械での収穫作業も行なわれていました。
北米のごま栽培も主力は食品ごま。テキサス州が主産地です。他の産地との大きな違いは100%機械収穫用の特殊なごまを作っています。その為計画的な栽培に適しています。USAでのごま使用量も増加していて、今後日本向けも多くなっていくでしょう。
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↑ボリビアの内陸にある町、サンタ・クルーズでの脱穀作業風景です。このあと、ふるいにかけてゴミなどをより分けます。
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↑パラグアイの農家が記入するチェックシートは膨大なチェックリストがあります。袋単位でトレーサビリティが確立されています。ごまのトレーサビリティに関しては世界一のレベルです。
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↑ボリビアでは品質チェックの検査も徹底されていました。
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↑ボリビアの大手輸出業者のクリーニングマシンです。農家から仕入れたごまから夾雑物をとり除き、輸出します。
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↑ボリビアにはドイツ系移民の農家と、原地民の農家があります。これは原地民の畑です。
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↑サンタ・クルーズのごま畑です。
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↑パラグアイの首都アスンシオンから車で5〜6時間のチャコ。ごまの刈り取り作業中です。この後、束を立てかけて天日で乾燥させます。
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↑チャコのごまはよく育っていました。青空がさえわたっていました。

ごま油は酸化しにくい油です。家庭での揚げ物には2、3回くり返して使え、そのあとにもまだ炒め物などに使えます。一般的なサラダ油に比べて長もちします。