
おもな産地国
ミャンマー、中国、インド、パキスタン

アジアでは搾油用、食品ごま用の両方のごまを栽培しています。とくに食品の黒ごまは中国とミャンマーが世界の一大産地です。世界のごま生産の上位を独占しているアジアエリアですが、インドはこれまでに残留農薬が多く検出された経緯があり、輸入を自主規制している状況です。また中国は自国内の需要が増えて供給が間に合わず、現在は輸出をせず輸入国になっています。
竹本油脂では食品用ゴマとして主に、ミャンマー産のものを使用しています。ごまの産地を訪れると、戦後の日本の田舎を思い起こさせるような水田景色が広がっていました。国民性は勤勉です。それがごまの栽培にもみてとれ、ごま畑はきちんと整備され、畝がまっすぐにのびていました。一直線に種をまくための道具があるのも、世界の他のエリアとちがうところです。

←↑ミャンマーの北部、シャン地区のごま畑です。ごまの背丈はアフリカと南米の中間くらいです。茂っているのでわかりにくいですが、勤勉な国民性を反映して畑の畝は一直線にのびています。
-
↑ミャンマーの旧首都ヤンゴンから車で9〜10時間ほどのアウングランのごま畑です。収穫直前の風景です。
-
↑移動途中にすごいスコールに見舞われました。乾燥中のごまが水浸しになってしまうので、品質劣化を招かないために今後改善を検討しています。
-
↑アウングランのごま開墾地です。
-
↑首都ヤンゴン市内の風景です。遠くに見えるのは寺院のパゴタです。
-
↑ごまの種をまく道具です。容器に種を入れ、小さくあけた穴から一直線に落とす仕組みです。手まきが多いごまにあって、この道具はミャンマーの几帳面な国民性を表わしています。
-
↑アウングランで収穫したごまを乾燥しています。束ねたごまを三方から組んで畑で天日乾燥させるのが世界各国でよく見る乾燥法です。

竹本油脂の「太白胡麻油」や「太香胡麻油」。おなじみの450gボトルには、1本につきなんと!ごま40万粒分の油が搾られています。